歯周病と歯肉退縮

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歯周組織再生療法 2024.8.13

歯周病の進行とその治療により、歯根を支えていた歯周組織(歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜)は減少します。

以前に比べて歯茎が痩せて、歯の根本が見えてきた、歯と歯の間が大きくなってきたということを感じていらっしゃる方も少なくないのではなでしょうか。

上記の様に、歯周病が原因の歯茎下りは避けることは難しく、治療により歯茎がさらに下がることがあります。これは現在の生理的な状態に回復したのであって、悪化したのではありません。つまり、炎症による歯肉の腫脹が消退し、歯茎が痩せたように見えているのであり、これが現在の最大限健康的な状態であるので、仕方のないことではあります。

しかしながら、前歯においては、審美的、機能的な障害が起こり得ます。歯と歯の隙間が目立つ、発話時に空気が漏れる、ものが詰まるなどの懸念があります。

一度下がってしまった歯茎を元に戻すことは実質不可能とされていますが、これから治療を行なっていく上で起こり得る歯茎下りは低侵襲の歯周病治療を心掛けることで抑えることが可能と考えています。(骨喪失の程度に左右されます)低侵襲歯周病治療

症例

セルフケアあっての歯周病治療

この方は、80代の女性の方で、ご自身の歯の健康意識の改善に非常に熱心に取り組んでくださりました。

歯周病の進行だけでなく、虫歯の問題や、歯の喪失の問題など様々抱えておりましたが、根気強く通院いただき、ご自身の日々のプラークコントロールの改善にも相当努力をしていただきました。その結果の賜物だと思います。

病気の治癒のスピードに年齢の差はあるかもしれませんが、治癒力自体は年齢とは関係ないのかもしれません。”病は気から”言いますように、治そうという気持ちが何より大事なことだと強く感じました。特に歯周病治療はとても根気が必要な治療です。

皆様の病気を治したいという思いに応え、寄り添うべく日々研鑽を積んでおります。

お気軽にご相談ください。

監修者情報

歯科医師:藤尾隆史

院長:藤尾隆史

  • 2003:私立高槻高校卒業
  • 2010:大阪大学歯学部卒業
  • 2015:大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 有床義歯補綴
  • 2016~2024:山本歯科クリニック 入職 
  • 2017~2024:大森歯科医院 非常勤勤務
  • 2024:藤尾歯科・矯正歯科医院を開業