インプラント治療後のトラブルを防ぐために

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インプラント治療 2024.7.18

インプラント治療後にインプラントにトラブルが生じるという話を周囲から聞き、インプラント治療に不安を感じていらっしゃる方も多いかと思います。

もちろん全くリスクがないということはあり得ませんが、多くのトラブルは防ぐことができると考えています。なぜなら、多くのトラブルの原因が明らかになってきているからです。

インプラントのトラブルの主な原因、そして、インプラント治療における最も重要なポイントはインプラントを埋入するポジション(三次元的位置)です。

この診査や診断なくしてインプラントは埋めるべきではありません。

インプラントを埋める技術が高くても、3次元的に、どこにインプラントを埋めるべきかを診断できなければインプラント治療の結果は決して満足できるものにはなりません。

これは科学的根拠をもって証明されております。下にその実例を示します。

インプラント治療における最も重要なこと

インプラントの埋入方向、位置に問題がある例①

一見レントゲン像では特に問題ないように見えますが、青枠で囲んだインプラントに着目していただくと、本来あるべき位置に埋入されていません。

人工歯の部分とインプラントの位置がずれており、ブラッシングが行き届かないエリアができてしまっています。

インプラントの埋入方向、位置に問題がある例②

インプラントの埋入位置に問題がある、もしくは適切な骨や歯茎の造成が行われなかったと考えられる例

歯を失った場合、特に臼歯を失った場合は、私は、インプラント治療が第一選択肢だと考えています。

しかしながら、歯を失うということは、歯を支えていた骨や歯茎も同時に失うこととなります。

インプラント治療を行う場合、元の歯の位置や、上下の噛み合わせを考慮した歯の位置を想定して、インプラントを埋入しなければなりません。

骨があるところに埋入するわけではないのです。作りたい歯の位置に骨がなければ骨や歯茎を造る必要があります。(骨や歯茎が不足している部分へのインプラント治療例(GBRとFGGの応用)

監修者情報

歯科医師:藤尾隆史

院長:藤尾隆史

  • 2003:私立高槻高校卒業
  • 2010:大阪大学歯学部卒業
  • 2015:大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 有床義歯補綴
  • 2016~2024:山本歯科クリニック 入職 
  • 2017~2024:大森歯科医院 非常勤勤務
  • 2024:藤尾歯科・矯正歯科医院を開業