意図的再植術を用いた症例

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根管治療 2024.6.15

左上の臼歯部を失ったのちに、ブリッジをされていましたが、ブリッジの片方の歯に問題が生じておりました。

症例

片方の奥歯の歯茎に膿の袋ができ、膿が出てきている状態でした。

奥歯の治療のために、根管治療を行いました。

一時的に膿は消失しましたが、2年後に再発しました。

再根管治療の成功率は50-80%程です。(根管治療(初めて神経を取る処置)の重要性

根管内の細菌の取り残しや細菌の根管外への波及などが主な原因です。一度根管内に細菌感染が波及すると完全に細菌を除去することは不可能です。

再発したので、前回と同じような処置をしても治癒は見込めません。

ですので、そのような場合、歯根端切除術(根管治療(外科的根管治療;歯根端切除術))あるいは意図的再植術という方法を用います。

今回は意図的再植術を用い、再治療を行いました。

術後経過は良好です。

症例詳細

N.M様
主訴左上の歯茎が腫れている
年齢58歳
治療内容根管治療と意図的再植術
期間約3ヶ月
費用大臼歯:¥130,000
治療のメリット根管治療で治癒しない場合にも高い確率で歯の保存が可能となる
治療、治療後のリスク歯根破折のリスクがある

監修者情報

歯科医師:藤尾隆史

院長:藤尾隆史

  • 2003:私立高槻高校卒業
  • 2010:大阪大学歯学部卒業
  • 2015:大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 有床義歯補綴
  • 2016~2024:山本歯科クリニック 入職 
  • 2017~2024:大森歯科医院 非常勤勤務
  • 2024:藤尾歯科・矯正歯科医院を開業