マイクロスコープを用いた歯周病治療

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歯科コラム 2024.6.12

歯周病とは歯の表面に形成された細菌性の感染物(プラーク・歯石)が宿主の免疫応答を刺激し、慢性炎症を起こす病気です。その結果、歯を支えている骨が吸収していきます。

つまり歯周病の原因はプラーク、歯石ですので、歯周病の治療の最優先事項はこの感染物を除去することにあります。

そして、この感染物を除去することで大部分の歯周病はコントロール、治癒に導くことができます。

ではこの感染物の除去はいつ、誰がするのか・・・それは患者様自身です。

我々ができることは、“この器具でもしくはこのテクニックで取れますよ”とお示しすることです。歯茎の中の深くに進行してしまった細菌や歯石(細菌が石灰化したもの)は一旦は除去することはできますが、基本的には患者様自身のプラークコントロールにかかっています。

歯周病原因菌に感染してしまったわけですから、完全撲滅はできません。刻々と菌は増殖していきます。炎症が起きて、骨が吸収するのを食い止めるしかないのです。

定期的にクリーニングしているから、歯石が気になってきたから取ってもらいに行こう・・・では、歯周病はコントロールできません。

定期検診、メインテナンスという場は、日々のブラッシングの成果を確認する場です。歯茎の中深い部分のプラークコントロールを行う場です。

当院では歯周病治療にもマイクロスコープを活用しています。

歯茎の中に隠れた歯石を確認するとができ、とても有用だと考えています。