当院の修復物治療の特徴

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歯科コラム 2024.7.29

虫歯で削った歯を元の形に回復し、本来あった機能や見た目、強度を取り戻すために修復治療を行う必要があります。

長期に安定するために

修復治療を行うにあたり、

①適合精度 ②調和した形態 ③力に耐えられる強度の3つの条件が備えられていれば、長期的に維持され、再治療のリスクが大幅に軽減できます。

適合精度の良い修復物とは、削った歯と被せ物や詰め物がピッタリ合っている状態を適合精度が良いといいます。適合精度が悪い、つまり隙間の多い修復物は取れやすく、虫歯の再発や根尖病変を高確率で招きます。

②本来のあるべき歯の形態、咀嚼、発音、嚥下などの機能に調和した形態、歯軋りや食いしばりから歯を守る形態歯磨きしやすい形態である必要があります。

③噛む力は10kg~40kgと言われていますが、日中の無意識のうちに歯が当たっている力や噛み締めによる力は体重くらいの力がかかっていると言われています。また夜間の就寝時の歯軋りや食いしばりは100kg以上かかっています。それぐらい噛む筋力は大きく、それが、毎日、たった数分でも月日を重ねれば、ダイヤモンド並みの硬さの歯でも壊れてしまいます。ですので、力のかかりやすい奥歯には、金属、セラミック、ジルコニアなどの硬い材質を適用する必要があります。 (当院では、保険治療による白い歯(高強度のプラスチック)は強度が弱く、トラブルの元になるため奥歯には用いておりません。)

①~③の条件をクリアするためには、我々歯科医師だけではなく、歯科技工士の先生の技術力は大変重要です。

 当院が提携している歯科技工士の先生はデンタルクリエーションアートの西村好美先生、川端誠一先生です。お二人は超一流の技工士の先生で、とても丁寧な仕事をしてくださいます。 

歯科医師の精度の高い治療と、技工士の先生の高い技術、歯科衛生士のきめ細かいメインテナンス、そして歯を大事にしたいという患者様の想いで、一生、自分の歯で過ごしていただけるようにしていきましょう。

・治療後13年以上、経過良好症例

被せ物治療の保険治療と保険外治療の違い(長期経過症例から言えること)

修復治療におけるこだわり

・仮の歯へのこだわり

型取りをして、修復物が出来上がってくるまでに一定期間かかります(約2週間)その間のお食事  などの機能を維持し、隣の歯が動かないように、また象牙質が汚染されないように仮の歯を装着しています。

・無菌下状態での装着

完成した修復物がお口の中の細菌だらけの唾液に汚染されてしまっては意味がありません。

  また、これから接着する歯そのものが唾液で濡れていたり、細菌で汚染されてはいけませんので、下図(左)のように、ラバーダムを装着し、無菌下で装着する工夫をしています。

監修者情報

歯科医師:藤尾隆史

院長:藤尾隆史

  • 2003:私立高槻高校卒業
  • 2010:大阪大学歯学部卒業
  • 2015:大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 有床義歯補綴
  • 2016~2024:山本歯科クリニック 入職 
  • 2017~2024:大森歯科医院 非常勤勤務
  • 2024:藤尾歯科・矯正歯科医院を開業